なるほど!THE・プチ東洋医学講座 ~「気」の診方:後編 下の巻~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
今回は、「気」の診方 後編 ~下の巻~です。
東洋医学では気そのものを直接的に診るというよりは、脈のような血液の流れ方やツボとしての皮膚の状態、あるいは舌の状態、顔面気色等の体表に現れる現象を丹念に診ていくことと、普段の身体の状態、個性を知るということ通して気がどういう状態にあるかということを間接的に推し量っていくのです。
もちろん気功師のように気を直接感知してその状態を知る能力のある場合はそれで良いと思いますが、そうでなくても古人は気の状態を知るために、長い年月をかけて身体の状態を観察してきた結果において気と身体との相関性を見出し、それを診察法として体系づけたのですね。
これを東洋医学では「病の応は大表に現れる」といいます。
病気というのは結局のところ気の流れの異常ですから、病気の反応、即ち気の流れの異常というのは大表、つまりその人の身体の表面であるとか普段の行動のし方、日常生活の現象に表れるぞということです。
そして、それらを介して気の状態を窺い知ることができるぞということなのですね。
以上、東洋医学における診察法について解説してみましたが、東洋医学自体が気の医学なのです。東洋医学の診察法は、実は気の状態を知るためのものだということがわかっていただけたら幸いです。